江口隆の首元の悩み

首回りのお肉を隠すために私は研究しました。

私は、ずいぶん前から自分の体型の変化に気づかぬふりをしていました。そのため、最初に異変の起きたお腹周りはもちろん、足首、手首などの細かいところのブヨっとしたお肉、つまめるまでに成長した二の腕のお肉などに気が付いた時には、もう学生時代の自分とは全く違った自分になってしまっていたのです。

先日は会社の飲み会があって、私の勤める会社は旧態依然としたかたちで女性社員が男性社員を接待するような格好になるのが慣例です。しかも女性は華麗に変身して男性を喜ばせないといけないのです。他の同僚たちが着飾りそうな雰囲気を見せている横で、私は憂鬱な気分になりました。なぜなら、最近「首」とつく部位のお肉が顕著になってきたことを自覚したばかりだったのです。私はどうにかごまかしたいと想い、その飲み会に合わせて半身浴をしたり、２日間だけ走ったりしたのですがまったく効果は現れず、逆にその飲み会の前に疲労困憊で全然楽しめませんでした。

しかも翌月には友人の結婚式の二次会が控えていました。私からしたら二次会とはいえ未来の旦那さんをゲットするチャンス。ここはしっかり決めたいところです。普段は買わない女性用の雑誌を買ってみたり、情報を仕入れた結果、首回りに男性の意識が集中するとの結論を得た私は愕然としました。自分の首回りには、鎖骨にまたがって厚いお肉がかぶさっていたのです。どうすればこのお肉をごまかせるのか・・・。私は苦肉の策でスカーフを巻いてみました。するとどうでしょう。スカーフに隠されて少しスマートに見えたのです。私はこれだと想い、二次会にそのスタイルで出席したところ、男性にも好評で大変良い思いをしました。簡単なことですが工夫って大事だなと思いました。